洗濯の基礎知識
水と洗剤
- 洗濯をする場合主役は水で洗剤は脇役です。
- 水溶性の汚れは水で殆ど洗浄出来ますが、水だけでは落ちない汚れや油性の汚れを洗剤が落します。又、水の中に洗剤を入れただけでは溶けません。
- 必ずカク伴が必要です。
- (15秒~20秒)洗剤は適量以上多く使用しても洗浄力は上がりませんので、必ず適量使用(例:水10リ㍑に対してスプーン1杯ー10g等)して下さい。 水は水道水が良く、井戸水・風呂の残り湯は洗浄力を低下させます。
洗濯の仕方
- 上手な洗濯の仕方
- 洗濯機に水を入れる
- 洗剤を入れる(適量)
- 15秒~20秒カク伴する(粉石鹸は30秒~40秒)
- 衣類を入れる
- 30秒~1分つけて置く
- 洗濯機を廻して洗う(5分)――10分以上廻しても汚れが多く落ちることは有りません
- 脱水(1分)---洗剤を引き離すのが目的
- すすぎ(流水で7分位---粉石鹸の時は10分~15分)
- 脱水(2分)---おしやれ着を除く
下手な洗濯の仕方
- 洗濯機に水・洗剤・衣類を入れて水量が満水になったらスイッチを入れる
- 洗剤は50%以上溶けていないので洗浄力も半分以下
- 洗濯機を長時間(10分以上)廻す
- 10分以上廻しても汚れは落ちません衣類を傷めるだけ
- 脱水を長時間(1分以上)する
- この脱水は洗剤を切り離すのが目的ですので長時間するのは衣類を傷めるだけ
- すすぎ
- 脱水を長時間(2分以上)する
- この脱水は水を飛ばすのが目的ですので長時間しても水は飛びませんし、衣類の損傷は甚大です
- 上手な方法は下手な方法に比べ汚れも多く落ち衣類の損傷も少なく、洗濯時間も短い為水道代・電気代も少なくて済みます。
洗濯の仕方--要注意衣類
- つけ置き又は弱い押し洗いをすべき衣類
- セーター・ウール・シルク商品・おしやれ着・ランジェリー・ファンデーション等
- 蛍光剤配合の洗剤で洗ってはいけない衣類
- 健康肌着(テピロン等)・色物・肌の弱い方の肌着(アトピー・アレルギー体質等)オムツ等蛍光剤は黄ばみの原因にもなります
衣類の縮みについて
- ウール・シルク
- アルカリに対して弱いのでアルカリ性の強い洗剤を使用した時
- 洗いとすすぎのの水の温度差(15℃以上)が出た時
- 水温が高温の時
- ウールの場合は強い刺激を与えた時
- スケール、(ウロコ)のからみ
- レーヨン
- レーヨンは水に弱い性格があり洗濯すると縮みますがプレスをすれば復元します
- レーヨン混紡率40%以下の衣類は縮みません
- レーヨンは軽く光沢が良く染めも良いが水に弱く繊維疲労が速い欠陥が有りますので、特に裏地レーヨン使用の衣類は購入きれない方が賢明ですハ、キュプラ・トリアセテート
- 防縮をしている物もありますが第一回の洗濯時に縮みますがプレスをすれば復元します
落ちない汚れ代表的なもの
- 鉄サビ
- ボールペンのインク
- 油性のマジック
- カレー粉
- とれない口紅・オーデコロン
- 染め粉(白髪染め等)
- 鳥のフン
- 紅茶・高級な日本茶--コーヒーは24時間以内であればとれます
- 墨汁
- 柑橘類の汁
- ペンキ類
- シルクに付着した汗--25時間~30時間以上経過しますと酸化してとれません
- アクリノール(消毒・殺菌液)
洗剤や化粧品のコマーシャル 建前と本音
- ユーザーがCM(特にテレビ)に影響される為莫大な宣伝費をかけます
- (CM)白さを中心としたもの
- (本音)洗浄力が特に良いのではなく白色染料(蛍光剤)を多く入れてます
- (CM)酵素を中心としたもの
- (本音)石鹸・洗剤全て酵素(タンパク分解・繊維素分解等)を配合しております--多く配合しても効果はない
- (CM)植物から出来ている--手・肌にやさしい
- (本音)植物性の成分も使っていますが、主成分は石油系又は高級アルコール系です
- (CM)ソフトな洗い上がり
- (本音)合成洗剤で洗うと洗い上がりがゴワゴワで、静電気が起きてパチパチしますが毒性の強い陽イオン系界面活性剤(ソフター)を使うと防げます。しかし、防水加工になるのでオシッコを吸わないオムツ・水を拭き取らないタオル汗を吸わない肌着になります
- (CM)界面活性剤・を使用してません--洗剤・化粧品
- (本音)ウソです
- (CM)防腐剤を使用してません--化粧品
- (本音)ウソです